クラシックルート巡礼
谷川岳・滝沢リッジ
2008年3月20日〜23日
小倉・栗田(ぽっぽ)
滝沢リッジというルート名は吉尾弘さんが2000年3月に遭難されたということで知っていました。(救助された大江さんは2003/11に、中台さんは2007/5に滑落死亡されました。合掌)
この年に全国労山で登山学校の受講生の募集をしていました。基本から勉強しようと思い入校しました。第一期の校長は吉尾弘さんでした。
私は、第2期生です。座学は有りません、実践山行のみでした。9月に谷川岳・2月に八ヶ岳・5月に不帰を登攀しました。コーチはプロガイドでした。その山行中にコーチから滝沢リッジに行ってみたらと言われたのが滝沢リッジを身近に感じたきっかけです。
このルートに行き始めたのが2003年です。吉尾弘さんが遭難されて3年後です。日置さんと成田さん(チーム84)とパーティーを組んで挑戦したのが1回目です。
パーティーを組んで挑戦したのが3回、単独で挑んだのが2回です。
そして、今回の滝沢リッジは6回目になります。天気・パートナーに恵まれ
で遂に完登できました。
過去5回の山行では、それぞれ思いで深いものがあります。ほとんどが天候不良のための敗退でしたが、テントを忘れての敗退もありました。
一ノ倉沢は、凄いデブリの山でした。ヘッドランプの光を頼りにデブリの迷路を歩いていると、墓場を歩いているような陰っ気な気分になり下山したくなりました。
滝沢リッジの取り付きは、逆層のスラブがモロに出ていて、悪く、ダマシ、ダマシの登単でした。気温も高く緩んだ雪に苦労しました。今までの最高到達点は、オムスビ岩から2P伸ばした小ピークでした。此処までのルートファイディングは良く分かっているので不安はありませんでした。
此処から1歩、足を踏み出すときは、もう引き返せないと何か身体中に電気が走りました。
その後は、雪壁・ナイフリッジと機械的に処理出来ました。始めのうちは、かん木が支点に使えましたが、次第にランナウトはなはだしく、スリップの許されない登攀が続きました。ドームの基部に着いた時、連日の長時間行動は、50代のおじさんクライマーには、相当なダメージがありました。
ドームの30mのトラバースは思っていたより難しく感じました。これは雪の付き方にもよると思います。ランニングは残置とスノーバーを使いました。
そしてAルンゼの懸垂は60mザイル1本で届きました。Aルンゼの左よりを詰めていき、ドームから続く尾根に出て、その尾根をたどり国境稜線に出ました。時間も押してきてきているので肩の小屋に泊まりました。小屋は、11名で一杯でした。初めて泊まったのですが、快適な小屋でした。
あくる日、雪の締まっている早朝に西黒尾根を下降しました。
1日目、取り付きからオムスビ岩までは、60mx8.1シングルで7P、
2日目は懸垂2回を含んで15Pでした。
2日間共、日が高くなると雪崩の凄い音が谷中に響き渡っていました。6年の歳月をかけて登挙しましたが、それだけの値打ちは有りました。
来年の3月も谷川岳に行こうと思っています。ルートは、中央稜か南稜を考えています。
3月20日雨 江坂 O:50 → 草津PA 2:00/8:00 →
水上IC 14:50 → 登山指導センター 15:30 泊
21日曇り/晴れ 指導センター 2:20 → 一の倉出合 3:40 →
取り付き 5:25/55 → オムスビ岩 16:30 泊
22日 晴れ オムスビ岩 5:50 → ドーム基部 14:00 →
Aルンゼ下降点 15:00/30 → 国境稜線 17:30 →
オギノ耳 18:00 → 肩の小屋 18:15 泊
23日 晴れ 肩の小屋 5:50 → 指導センター 7:50/8:20 →
湯檜曽温泉(永楽荘)9:30 → 江坂 16:50 →
あやめ池 18:10
(小倉)